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2014年12月 8日 (月)

連柿 其2

訪れた1件の農家のご主人は、1人で15,000個の柿を手で皮剥きをするのだといわれていた。
(見た限りでは、余り規模の大きな連柿つくりの農家のようではないようでしたが、それでもこの数です。
ついつい干し柿1個がいくらだから、売り上げこのくらいか・・・なんて考えてしまう、わが身の浅はかさ)
枝の剪定、実が小さいうちの摘果、消毒、一つ一つ手作業での収穫、皮剥きを経て、連柿といわれるように、日にさらし、ある程度乾燥したら、屋内に取り込んで、吊るしてある縄を取替え、表面に糖分の白い粉が出るように刷毛で表面を擦って・・・と、一つのおいしい干し柿ができるまでには大変な手間と時間がかかっているんですね。
そしていくら柿の成りが良くても、干す段階の天候によっても味の良し悪しが左右されてしまうそうで、苦労の多い連柿つくりですね。
砂糖をたっぷり入れて甘さを出したお菓子と違い、深い味わいのあるうまさは、こんな手間隙から生まれてくるのでしょうね。

Turusigaki2_1919_20141203

玄関先に置かれた、大八車の輪と大徳利、とても惹きつけられてしまった。
(こういうものに惹きつけられるといっても、私は大酒のみの飲兵衛ではありませんよ!)

Turusigaki2_1938_20141203

柿が吊るされた後ろの壁面に立てかけてあった藁むしろ、こういうものも最近では見かけることが少なくなってしまった。
自然の材料から作り出された生活用具、それらは役目を終えればまた自然に還っていく。
使い捨ての石油化学製品大量消費時代から、こういう循環を大事にした生活スタイルに変えていかなければいけない時期にさしかかってきているという思いが、最近強い。
『住みよい日本を取り戻す』ということは、経済的に強くなることだけではなく、先人の知恵を生かすことなんではないかと思う。

Turusigaki2_1942_20141203

つるし柿の裏の壁面の土壁、その土壁に残る黒ずみ、なぜかとても懐かしいものを見たような気分になった。
柿を吊るしている縄の稲も、普通の稲では丈が足りないので、連柿用に特別丈の長い稲を育てているとのことです。

Turusigaki2_1960_20141203

春の準備をはじめているコブシの冬芽、そして吊るし柿。
季節は1日も休まず動いているのだなぁ、と、妙に実感させられるのでした。

Turusigaki2_1967_20141203

この地区にある別荘地の住人の方も吊るし柿を作られていた。
生業として製造されている方たちの吊るし柿と比べて、いかにも素人作という感じが現れていて、とても微笑ましかった。こういう雰囲気好きです。

Turusigaki2_1945_20141203

地区にあった柿畑、この柿の木1本から300個以上の柿の実が採れるそうです。
実を1個成らすのにも大変なエネルギーを使うと思うのですが、どこにそんなエネルギーが隠されているのでしょう?

 
 
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