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2013年3月12日 (火)

フクジュソウ

福寿草    キンポウゲ科

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もうすでに幾人かの方が書いておられるように、
この地の福寿草は今年限りで、来年は多分見る
ことが出来ないだろう。

理由はダム建設のため、完成の暁にはこの地も
水没してしまう運命になっている。
とはいえ、ダム建設の計画が公になってからすでに
数十年のときがたっている。
そして、いまだ建設そのものが確定したわけではない。

にもかかわらず、この福寿草を育てて居られる方の
(この地の福寿草は自生のものではなく、畑に植栽されたものです)
周囲の家々はすでにほとんど新しい土地に移転され、
基礎のみを残し、ひっそりと静まり返っている。

こうした既成事実を積み上げて、なし崩し的に建設は
強行されてしまうのか。
ダム建設が計画された当初の目的は、時代の移り変わり
とともにその意義を失い、そのたびに別の目的をひねり出し、
建設することに意義があると言うような趣になってきている。
先祖代々住み慣れた土地を追われる住民の方々の
心中はいかばかりか、なんともやるせない。
この地に限らず、この国の公共事業という名の下に、いままで
どれだけ多くの人々が苦しんできたことか。

幼い頃10年ほどこの地の近くに住んでいたことがあるから、
この場所への思い入れが、多分他の人に比べてより深い
のではないかと思う。
夏になると毎日川遊びに興じた場所もこのすぐ下にある。

そんな思い入れがあるから、写真を撮っていても心中は
複雑な思いが交錯していた。

そして東日本大震災から二年、原発事故でいまだに住み
慣れた土地に帰れないでいる人々の心とも重なる思いだ。


だが、そんなことはまるで我関せずとばかりに、
福寿草は気持ち良さそうに春の陽を一杯浴びていた。 

 
 
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コメント

見事に咲かせた福寿草の花も、今年限りとか・・残念ですね。
こうして自然体系が変わって行ってしまうと思うと寂しくなります。

以前ダムに沈む村、増山たづこさんが撮られた、徳山ダムの写真展を観た事がありますが、
今でも脳裏にこびりついて離れ無い写真が、満開の桜の木をブルドーザーが揺さぶり、長年果たしてきた役割を嘆いているかのように、
花弁は舞い散り、涙を流しているようにも観えた時は、心が熱くなった記憶が残ってます。

自然破壊の無い素敵な新エネルギーの発掘を早期にお願いしたい所ですね。

投稿: yasu | 2013年3月12日 (火) 23時54分

今日のブログに強く心揺さぶられました。私も同じ思いです。
このようにして、すばらしい自然が、そして温かな心が、しだいになくなって
いくのでしょうか。
とても寂しいことですね。

投稿: tama | 2013年3月13日 (水) 00時37分

yasuさん、tamaさん こんばんは。
同じ思いの方がいらっしゃると思うと、
大変心強いです。
このダム建設のことばかりでなく、
この数十年良かれと推し進めてきた、
暮らしのあり方、経済のあり方など
一度立ち止まってじっくり考えてみる
時期に来ているのではないかと思います。
豊かさ、便利さと引き換えに失ったものも
大変多いような気がしますね。

増山たづこさんというのは、確か徳山村に
お住まいだった方ではなかったでしょうか。
まだダムが完成する前、すでに住民の方は
ほとんど移転されてしまった、徳山村中心部
からカヌーで川下りをしたことがあります。
ちょうど桜の咲く時期だったと記憶していますが、
とてももの悲しい風景だったことを思い出しました。

投稿: イナ | 2013年3月13日 (水) 19時53分

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